SessionLabの代替ツールを探す前に、まず本家について。SessionLabは最もよく知られたワークショップ設計ツールで、大規模な手法ライブラリを持ち、2025年からはAI Assistantも搭載しています。ただ、誰にでも合うわけではありません。ここでは、ほかにどんなツールがあり、それぞれ何が得意で、どこまでできるのかを紹介します。METODICは私たちの製品なので、最初に載せています。ほかのツールに関する情報はすべて、各社が自社サイトやディレクトリ掲載ページで公開している内容に基づき、2026年9月と10月に確認したものです。
代替ツールをひとつずつ紹介
1. METODIC
目的から、教材まで含めたセッション全体を設計したい場合
目的と参加者を伝えると、Session Architectが180+の学習フレームワークのいずれかをもとに各ブロックを細部まで設計し、実施に必要な教材を作成します。
- 750+の文書化されたファシリテーション手法と770+のセッションテンプレート
- セッションごとのワークシート、配布資料、スライド、ファシリテーターガイド、参加者用ワークブック
- タイマーつきのライブセッション画面。Miro、PDF、Word、PowerPointへの書き出し
- ClaudeやChatGPTの中から使える
- 無料プランあり。有料プランは月額€10から
- SessionLabのセッションを直接インポートすることはできません。内容を説明するか貼り付けると、作り直されます
- 事前のニーズ調査やフィードバック用のフォーム機能はありません
2. SessionLab
ドラッグ&ドロップで計画し、自分のアジェンダの中でAIを使いたいチーム
比較の基準となるツールです。大規模な公開手法ライブラリを備えた設計ツールで、AI Assistantがセッションの下書きや調整を行い、アジェンダからスライド、配布資料、レポートを作成します。
- 大規模な公開手法ライブラリ
- AI Assistantがセッションの下書きを作り、既存のプログラムを調整する
- ニーズ調査やフィードバック用のフォーム
- ClaudeやChatGPTと連携。チーム用ワークスペース
- 学習フレームワークのライブラリは記載なし
- ライブ進行用の機能は記載なし
3. Workshop Weaver
目的からアジェンダと配布資料を作りたい場合
目的、チーム、目指す成果について質問し、手法、ファシリテーター用メモ、教材を含む時間配分つきのアジェンダを作成します。
- 488の文書化された技法のライブラリ
- ファシリテーター用の配布資料と参加者用アジェンダをPDFまたはDOCXで出力
- スライド、ファシリテーターガイド、ワークブックは記載なし
- ライブ進行用の機能とMiroへの書き出しは記載なし
- 7日間の無料トライアル。無料プランの記載なし
4. Workshopr
当日の進行と、成果のまとめ
企画から報告までワークショップ全体をカバーします。実施の可否チェック、ドラッグ&ドロップのビルダー、ライブコンソール、写真やメモをテーマとアクションにまとめる機能があります。
- 380+のエクササイズ、57+のアイスブレイク、90+の既成ワークショップ
- タイマーと台本つきのライブコンソール。参加者のスマートフォンから投票やリアクション
- 壁の写真やメモから、テーマ、決定事項、1枚のまとめを作成
- ワークシート、ワークブック、学習フレームワーク、Miroへの書き出しは記載なし
- ワークショップの作成と実施はProプラン(2026年9月時点の掲載価格で月額$19)
5. Sessionplan
アカウントなしで、シンプルなタイムラインを作りたい場合
ブラウザで使う設計ツールです。ブロックをタイムラインにドラッグすると、時間が自動で計算されます。登録なしでブラウザ上で動きます。
- 時間を自動計算するドラッグ&ドロップのタイムライン
- 現在のブロック、残り時間、次の予定を表示するライブモード
- 保存した要素の個人ライブラリ。無料版あり
- AIによるセッション設計や手法ライブラリは記載なし
- 書き出しはJSONファイル。教材の自動作成は記載なし
6. Miro
すでにホワイトボード上でワークショップを行っているチーム
Miroにはワークショップ設計用のAIテンプレートがあります。AI Minimum Viable Workshop Generatorに目的、テーマ、時間、参加者を入力すると、時間配分つきのアジェンダ、アイスブレイク、主要なアクティビティがボード上に配置されます。
- アジェンダが、ワークショップを行うボードの中にある
- アクティビティ用の豊富なテンプレート
- あくまでホワイトボードが中心で、セッション設計専用のツールではない
- このテンプレートについて、文書化された手法ライブラリ、ファシリテーターガイド、ワークブックの記載なし
7. MethodKit for Workshops
テーブルを囲んで、みんなでワークショップを企画したい場合
ワークショップ設計用のカードキットです。1枚のカードが1つのエクササイズや仕掛けを表し、並べてタイムラインを作ります。リモートワークショップ用やワークショップ企画用のキットもあります。
- チームで手を動かしながら、物理的に計画できる
- 公式サイトで無料ダウンロードを提供
- ソフトウェアではなくカードなので、時間計算、AI、教材はない
8. ChatGPTやClaudeを単体で使う
最初の骨子をすばやく作りたい場合
汎用のAIアシスタントなら、どの言語でも数秒で骨子が手に入ります。課題の捉え直しや、アクティビティのアイデア出しが得意です。
- すぐに使えて、無料で始められる
- ワークショップの背後にある問いを捉え直すのに役立つ
- 手法は記憶に頼るため、名前や手順がでっち上げられることがある
- 時間配分は目安にすぎず、枠をはみ出しがち
- チャット上のテキストなので、ワークシート、スライド、ガイドは自分で作る必要がある